【ライター目線】vol.1「バイアスの取り除き方」(検索編)

【ライター目線】vol.1「バイアスの取り除き方」(検索編)

2022/9/23

「バイアスの取り除き方」と聞いてピンと来るライターはどのくらいいるだろうか。
ライターとしてしばらく活動している方は「どうやってバイアスを取り除くのか」あるいは「いかに効率的にバイアスを取り除くか」が仕事を進める上で重要なことを知っています。
今回は僕の個人的な体験から、バイアスの取り除き方を紹介します。

■「不動産サイトはこんなもん」を変えた「東京R不動産」

賃貸アパート・マンション検索の大手といえば、「HOMES」と「SUUMO」が思い浮かぶが、膨大な数の物件を扱っているからか、「大学図書館の蔵書検索」のようなUIになっている。
本来物件探しというのはワクワクするものなので、蔵書検索のように眉間にシワを寄せて探したいとは思わない。けれどもそれがサイトのUIによって引き起こされているので、大変皮肉なものである。
WordpressのようなCMSのおかげで、誰でも手軽に自分でサイトを設計・運営でき、「テーマ機能」などを通じてサイトUIの着せ替えが簡単に実行できるものだが、依然として使いにくいUIを維持したサイトもいくつか存在する。
もちろん「サイトの健全な運営」という観点から、Wordpressでのサイト制作に否定的な企業も少なくないし、先述したような情報整理・検索を優先する「管理ファーストの運営方針」から従来のサイトUIを維持している企業も多い。
そうした事情もあるからか、サイトUIに対して「〇〇業界はこんなもん」「△△業界は面白い」みたいなバイアスがかかっている。
どんなものにも「常識」や「通例」といったものが存在するが、それを良い意味で裏切ったのが「東京R不動産」だった。

東京R不動産でまず目を引くのが「各物件情報のキャッチコピー」である。
「緑に浮かぶ、展望の家」
「曲面の存在感」
各物件情報に遷移して、画面をスクロールすると、ユーザーに語りかけるような紹介文と、それに対応するように配置されたサイドバー部分の内装写真が目に飛び込んでくる。

「どんな生活が実現するのか」「どのように快適なのか」といった情報が端的にイメージできるので、疑似内覧しているようで純粋に楽しい。

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